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Robotics-Z:まずは「SLAM+ナビ」を“動く”ところまで

Team Zでは、ロボット開発者を育てる・学ぶコミュニティ 「Robotics-Z」 の立ち上げ準備を進めています。
第一弾の教材として、SLAM(slam_toolbox)+ナビゲーション(AMCL / Nav2) をシミュレータで“最短で動かす”ための手順を整えました。

本記事ではコマンドやセットアップ詳細は割愛し、動作イメージ(動画)と学べる要点を共有します。実際の手順はコミュニティ教材として順次公開予定です。

動画(デモ)2

TurtleBot3 のシミュレーション環境で、地図生成 → ゴール指定 → 自律走行 までを収録。
コストマップと経路の可視化、ゴール到達までの挙動を確認できます。

ねらい(学習ゴール)

・SLAMが“地図を伸ばす”感覚を体験する
・生成した地図を保存し、AMCLで自己位置推定 → Nav2で経路計画の流れを理解する
・センシング(/scan)・座標系(map/odom/base_link)・costmap の関係を掴む

実行環境(技術メモ)

・OS:Windows 11
・仮想化:WSL2(Ubuntu 22.04)
・コンテナ:Docker
・GUI:WSLg。RViz / GazeboはWSL上からそのまま表示
・起動:Docker Composeによる一括起動(Gazebo / slam_toolbox / RViz / Nav2 を分離)
・ポイント:WindowsでもWSL2+Dockerで十分に“実戦的な練習環境”が整います。GPUなしでも学習の初速は出せます。

今後の展開(Roadmap)

・複数ワールド(迷路/家屋など)でのナビ性能検証
・costmap / inflation / planner のチューニング入門
・bag再生によるオフラインSLAM
・実機(TurtleBot3)へのブリッジと検証手順

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