デモ:「お腹が痛い」と入力 → AIが診療科を判定 → クリニック一覧を表示
きっかけ
総合病院の待合室に、かかりつけ医を検索できるタッチパネル端末を設置しています。診療科目を選んで、地域を選んで、結果を見る——というステップ式の検索です。
ただ、実際に患者さんが使う場面を想像すると「膝が痛いんだけど、整形外科? 内科?」という問題に気づきました。30以上ある診療科目から正しいものを選べる患者さんは少ないですよね。
外国人の患者さんなら、日本語の診療科名自体が読めません。
やったこと
既存のキオスクシステムにAI自然言語検索を追加しました。ステップ式検索はそのまま残して、新しい入口を足した形です。
患者さんは「お腹が痛い」「土曜の午前もやってる内科」のように、症状や希望を自分の言葉で入力するだけ。AIが診療科目・地域・曜日を自動で判定して、条件に合うクリニックを検索します。
音声入力にも対応したので、しゃべるだけでOK。しゃべり終わると自動で検索が走ります。

AI検索画面

検索結果(おすすめ理由付き)
面白かったこと:6つのAIモデル比較
今回、せっかくなので6つのLLM(AI)を画面上で切り替えて精度比較できる仕組みにしました。同じ「お腹が痛い」でも、AIによって判定結果が微妙に違うのが面白いです。
有料のもの(Claude、Gemini)だけでなく、完全無料で使えるモデル(Gemma 4、Groq)も含めています。 特にGroqは「ゼロデータ保持」ポリシーで、入力データが推論完了と同時に消去されるので、患者さんの症状データを外部に残さず運用できます。
無料モデルでも実用レベルの精度が出たのは嬉しい発見でした。
他にもこんな機能を入れました
- ●AIおすすめ理由 — 各クリニックに「なぜおすすめか」を一言表示
- ●対話型絞り込み — 「どの地域ですか?」「午前と午後どちら?」とAIが追加質問
- ●多言語対応 — 日本語・英語・中国語・韓国語。外国人患者も母国語で検索可能
- ●音声読み上げ — 検索結果をGoogle Cloud TTSで読み上げ
病院以外にも使える
今回の仕組みは「自然言語 → 構造化パラメータ → DB検索」というシンプルなパターンです。病院検索に限らず、あらゆる検索システムに応用できます。
- —商業施設のインフォメーション端末(「子供が遊べる場所」で検索)
- —社内マニュアル検索(「有給の申請方法は?」で即回答)
- —製造業の図面検索(「この形状の部品」で14,000件から検索)
技術的な詳細(アーキテクチャ、LLM比較表、技術スタック)はWorksページにまとめています。
御社の検索システムにもAIを導入しませんか?
既存のシステムにAI検索機能を「追加」する形で導入可能です。 作り直しは不要。PoCから本番導入まで一貫して対応します。