最近、物体検出技術を活用して複数バーコードを自動で読み取るシステムを構築しています。
物体検出モデルを使用して、1枚の画像内にある複数のバーコードを同時に検出するプロジェクトです。
進行状況
先日、バーコードが印刷された本の画像を用いて、実際に検出を試してみました。その結果が以下の通りです:
上記の画像では、バーコードの検出自体には成功しましたが、信頼度(Confidence
)が少し低いことが課題として残っています。それぞれのバーコードに対して、以下の信頼度が得られました:
- 上部バーコード:
0.47
- 下部バーコード:
0.45
課題
- 信頼度が低い理由
検出結果の信頼度が50%以下であり、正確な認識が困難な場合があるため、モデルの改善が必要です。 - 背景や角度の影響
背景の明暗差やバーコードのサイズ、角度の違いがモデルの検出精度に影響している可能性があります。 - 学習データのバリエーション不足
モデルをトレーニングしたデータセットが十分に多様性を持っていない可能性があります。
次のステップ
以下の改善を進める予定です:
- 信頼度閾値を調整
モデルの信頼度閾値を下げ、低スコアの検出も許可することで精度を向上させます。 - 学習データの増強
追加のバーコード画像を用意し、異なる背景や角度でのトレーニングデータを拡張します。 - モデルサイズの変更
小型モデル(YOLOv8n)から、より高精度なミディアムモデル(YOLOv8m)に切り替えて精度を向上させます。 - エポック数を増加
現在のトレーニングエポック数を倍増させ、モデルにより多くの学習機会を与えます。
目指す成果
最終的には、以下のようなシステムを実現したいと考えています:
- リアルタイム検出
スマートフォンやウェブカメラを用いて、リアルタイムで複数のバーコードを同時に検出。 - 高精度の認識
信頼度が90%以上で、あらゆる角度や背景のバーコードを正確に検出。 - 実用化
倉庫管理や製品ラベルの自動読み取りなど、実際のビジネスシーンで活用できるシステム。
最後に
物体検出技術を使って複数バーコードを読み取るプロジェクトは非常に楽しく、また挑戦しがいのあるテーマです!今後もこのブログで進捗を共有していきますので、ぜひお楽しみに!
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